一般男性に見られる勃起障害であり、陰茎の勃起不全及び勃起の維持ができず性交が出来ない状態のこと。以前ではいわゆるインポテンツと言われていたが、現代ではED(Erectile Dysfunction)と呼ばれることが一般的になっている。
EDは主に40代から後の世代で顕著にみられ、国内の罹患者は推定1200万人、40歳以上の2人に1人はEDと言われており、また、40歳以下の若年層の数%にもEDの症状があるとされている。一般的なEDの定義としては、大きく4つに分類され、心因性(緊張など心理的原因による勃起障害)、器質性(勃起に関わる器官の障害によるもの)、混合性(心因性、器質性が混合した勃起障害)や、疾患を治療するために用いる薬剤の副作用(循環器系薬剤、抗うつ剤、向精神薬など)による勃起障害もEDの原因の一つである。そのた、硬度不足、性交時の勃起の維持ができない状態(中折れ)もEDの症状に含まれる。
EDの原因は、加齢による機能低下はもちろんだが、近年では生活習慣病(糖尿病、心疾患、高血圧、動脈硬化など)が大きく関わっていることが分かっている。一部の専門家では血管の老化、動脈硬化が原因と指摘しており、高脂肪を摂取する食習慣、喫煙、飲酒などは長期的にEDの起因になる可能性がある。EDにならないためには、生活習慣病を予防することが一番の予防になると言える。