ED(勃起不全)の症状
年齢が進むにつれ、また精神的な影響により、満足な勃起が得られずパートナーとの満足な性交がおこなえない状態をED(Erectile Dysfunction= 勃起不全) と一般的に言います。
勃起には神経と血管が深く関係しており、性的な刺激が脳より神経を通して陰茎に正常に伝わると陰茎への動脈は拡がり血液が流れ込みます。陰茎部にあるスポンジ状である海綿体は流れ込む血液を吸収し、大きく膨らみ正常な勃起状態となります。
ED(勃起不全)の症状がある場合
- 動脈が固く拡がりが不十分で、十分な血液が動脈に流れ込むことが難しくなる。
- 勃起につながる神経が正常に作用せず陰茎が硬くなるのに時間がかかり、勃起が十分に続かなくなる。
- EDの治療薬は❸の血流改善を促す効果を発揮します。
- ❶(性的刺激)、❷(性的刺激の伝達)が不十分な場合ED治療薬の効果は半減いたします
勃起不全の症状〈ED(勃起不全)の定義〉
1 勃起自体が困難なケース
2 勃起していても硬さが十分でないケース
3 行為中に途中で勃起の維持が困難なケース。
性機能障害とは?
通常男性の性行為は
と一連の過程があります。
これらの過程のどこかに問題が起き、一連の過程が不十分な症状を男性性機能障害と言います。過去にはインポテンツと呼ばれて
もいましたがED(勃起障害)も含め性機能障害という言い方で統一されています。
性機能障害 ED(勃起不全)と射精障害
① ED ( Erectile Dysfunction= 勃起不全)
ED(勃起障害)は、「十分な勃起が得られないか、または維持できないために満足な性行為を行えない状態」と定義されます。
※ED(勃起不全)は、以前はインポテンツと呼ばれましたが、差別的であることから勃起障害と呼ばれるようになりました。英語でErectile Dysfunction と書き、頭文字をとってED(勃起不全)と呼ばれています。
※日本におけるED患者数(勃起障害患者数)は常に勃起できない重症例と時々勃起できない中等症例を合わせると、1130万人いると推計されています
※約2000組の夫婦を対象にした調査では、約30%がED(勃起不全)の経験があると回答しています。また、男性不妊の原因の30%がED(勃起不全)であることも判明してきました。
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② 射精障害
射精障害は、何らかの原因で射精ができない、もしくは適切なタイミングで射精できないことを指します。
1 無射精症
2 逆行性射精
3 早漏
4 遅漏
5 膣内射精障害
※このうち早漏以外は男性不妊と関連する可能性があります。
※EDも射精障害も受診する科は基本的には「泌尿器科」となります。
※特殊な場合は「精神科」にかかる場合もあります。
注意事項
性機能障害=不妊ではありません。精子を作る機能さえ維持されていれば、仮に勃起せずED状態であったとしても治療によって赤ちゃんを作ることが出来ます。